「あの子のそばにいたかったところ、申し訳ないね」
「……」
「目が覚めたら知らせるって、月乃さんも言ってだたろう?そんな顔するもんじゃないね」
「……」
…ムカツク。
そんな顔ってどんな顔だよ。
顔をそらして、出口のドアを見つめた。
けど……
「はあっ……」
オレはため息をついた。
観念したほうが早そうだ。
口で父さんとやりあうのは、勝ち目がない。
それに、今回は確かにかなり父さんにも迷惑をかけた。
「スミマセンデシタ」
とりあえず、父さんに向き直り手短に謝る。
「心がこもってないな、まあ、でも今回はいいか、怪我人もたいしたことなかったし」
ドカッ!!
景気のいい音をさせてソファーに体を任せると、父さんは伸びをしながら天井を仰ぐ。
――相変わらず、この人は、なに考えてんだか…さっぱりわかんねぇ……
この家に生まれて以来、家族やってるけど、父さんは本当に読めない人だ。
オレも、よく成久に同じコトだ言われるケド、ここまでじゃないって自信もって言える。
「女の子がうちで倒れたって聞いたからさ、ついにお前が妊娠でもさせたかと焦ったけど……」
「なんだよ、それ」
どおいう言い草だよ。
そりゃあ、素行のいいほうじゃねぇけどさ、大体オレ、まだ花美とは……
「……セックスしてないとはなぁ、お前、なんであの子に手ぇ出さないの?父さん、ビックリだ」
「…っ!!」
その言葉に、オレのほうがびっくりだ。
「……なぁんでわかんだよっ!」
「そりゃぁ…まあ、体のラインとか、まあ処女か非処女かぐらい分かるさ。医者だしね」
――最悪……
花美のこと、そんな目でみてたのかよ。
二度と会わせねぇ。
「……」
「目が覚めたら知らせるって、月乃さんも言ってだたろう?そんな顔するもんじゃないね」
「……」
…ムカツク。
そんな顔ってどんな顔だよ。
顔をそらして、出口のドアを見つめた。
けど……
「はあっ……」
オレはため息をついた。
観念したほうが早そうだ。
口で父さんとやりあうのは、勝ち目がない。
それに、今回は確かにかなり父さんにも迷惑をかけた。
「スミマセンデシタ」
とりあえず、父さんに向き直り手短に謝る。
「心がこもってないな、まあ、でも今回はいいか、怪我人もたいしたことなかったし」
ドカッ!!
景気のいい音をさせてソファーに体を任せると、父さんは伸びをしながら天井を仰ぐ。
――相変わらず、この人は、なに考えてんだか…さっぱりわかんねぇ……
この家に生まれて以来、家族やってるけど、父さんは本当に読めない人だ。
オレも、よく成久に同じコトだ言われるケド、ここまでじゃないって自信もって言える。
「女の子がうちで倒れたって聞いたからさ、ついにお前が妊娠でもさせたかと焦ったけど……」
「なんだよ、それ」
どおいう言い草だよ。
そりゃあ、素行のいいほうじゃねぇけどさ、大体オレ、まだ花美とは……
「……セックスしてないとはなぁ、お前、なんであの子に手ぇ出さないの?父さん、ビックリだ」
「…っ!!」
その言葉に、オレのほうがびっくりだ。
「……なぁんでわかんだよっ!」
「そりゃぁ…まあ、体のラインとか、まあ処女か非処女かぐらい分かるさ。医者だしね」
――最悪……
花美のこと、そんな目でみてたのかよ。
二度と会わせねぇ。

