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<side 花美>
車から降りえると、外はいつの間にか濃紺の空に染め替えられていた。
日が沈んだとはいえ、周囲はまだ明るいし、かなり暑い。
佐々くんは、走り去る黒塗りの車を睨み付けながら、
「『石田』、絶ってぇ、許さねぇっ」
なんだか、キレてた。
「チラ見でも許せねえのに、ガン見だっ!ガン見しやがったっ!!」
「……」
私から言わせてもらえばですね、半分以上は佐々くんのせいだと思うんだ。
運転手さん不可抗力でしょ。
さっきまで、あんなに“オトコ”だったのに、ムキになって怒ってる佐々くんはホント子供みたい。
キュウッ……
あ…まただ、胸が切なくなる。
こんなことくらいで、あっけなく感情がうねる。
あからさまにハードルが下がってる。
私は思いっきり頭を振り、自分にしっかり言い聞かせる。
違う。
こんなのは気のせいだ。
カラダのドキドキに、キモチもつられて勘違いしているだけだよ。
ほら、え~と、心理学とかでよく言うでしょ“吊り橋効果”ってやつ。
それなのに、佐々くんってば、
「あのやろぉ…声もきいてたよな………」
ボソリとつぶやくもんだから、気を失いそうになった。
アレを聞かれた!?
あの、自分で聞いても恥ずかしいアレを!!
アノ声を!?
ガクンッ……!!
地面にひざを着き、へたり込む。
かああぁぁぁあ……
顔が熱い。
他の人にあんなトコロ見られるなんて……
やだぁ…もぉ……
恥ずかしくて、死んじゃうぅ……
<side 花美>
車から降りえると、外はいつの間にか濃紺の空に染め替えられていた。
日が沈んだとはいえ、周囲はまだ明るいし、かなり暑い。
佐々くんは、走り去る黒塗りの車を睨み付けながら、
「『石田』、絶ってぇ、許さねぇっ」
なんだか、キレてた。
「チラ見でも許せねえのに、ガン見だっ!ガン見しやがったっ!!」
「……」
私から言わせてもらえばですね、半分以上は佐々くんのせいだと思うんだ。
運転手さん不可抗力でしょ。
さっきまで、あんなに“オトコ”だったのに、ムキになって怒ってる佐々くんはホント子供みたい。
キュウッ……
あ…まただ、胸が切なくなる。
こんなことくらいで、あっけなく感情がうねる。
あからさまにハードルが下がってる。
私は思いっきり頭を振り、自分にしっかり言い聞かせる。
違う。
こんなのは気のせいだ。
カラダのドキドキに、キモチもつられて勘違いしているだけだよ。
ほら、え~と、心理学とかでよく言うでしょ“吊り橋効果”ってやつ。
それなのに、佐々くんってば、
「あのやろぉ…声もきいてたよな………」
ボソリとつぶやくもんだから、気を失いそうになった。
アレを聞かれた!?
あの、自分で聞いても恥ずかしいアレを!!
アノ声を!?
ガクンッ……!!
地面にひざを着き、へたり込む。
かああぁぁぁあ……
顔が熱い。
他の人にあんなトコロ見られるなんて……
やだぁ…もぉ……
恥ずかしくて、死んじゃうぅ……

