オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)


沈黙を守るように、私の手の真下のシートが、音も立てずに沈んだ。

ほんの、少しだけ、私の鼻先の空気が熱を帯びる。


――甘い…匂い…


佐々くんの、いつものコロンの匂い…

ふわふわする…


――うん…そう。


ふわふわと、蝶々が花にとまるみたい。


唇に…、

ふと私のじゃない、体温か伝わってきた……


あったかくて…

なんか……

なんか……



「「……え…?」」



声が重なった。

同時に、目の前の、近すぎてよく見えない視界が、すこしづつ晴れていく。

佐々くんが、驚いた顔で私を見てる。


――佐々…くん……?


どしたの?

そんなに驚いて……


――わたし……


佐々くんの頬に……薄いピンクのリップ。


――わたし…?


キス…のあと。


――いま……

――なにした?


キス……

……した……?


しちゃったぁっ!!

佐々くんのほっぺにっ!!



「……っ!!!!」


「きゃぁぁあああ~~~っ!!!!」