オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)


「ああ、そうだったな……」


そう、返事はするものの、無性につまらない。


見た目そのままの、オンナと思えばそれまでだ。

その、オトコ好きする身体を使って、どうせ、いろんなオトコと遊んでんだろ。

そう、思うのに……

なんでだ?

なんで、こんなに腹が立つ?


――すっげぇ、ムカつく。


「クソッ!!」


訳のわからない苛立ちが、無性にこみ上げてきて、思わず叫んだ。

瞬間、花美はビクッ!っと、体を硬直させて、不安げにオレを見上る。


「ご…ごめんなさい」

「なんで、謝んの?あんた何も悪くねえだろ」

「…でも、…佐々くんが怒ってるから…」


怒る?

オレが?


「…はは」


つい、笑ってしまった。

なんで、オレが怒ることがあるんだよ。


花美は笑わない。

ますます、体をこわばらせて、不安そうに、じっとオレを見てる。


なに、怯えてんだ。

今さら。

自分からやらせてやるって、誘ってきたくせに…


――ゾクッ……


背中に電流が流れた。

オレの真下で、震える、小さな…ウサギ…


「花美……」


カワイイのに、

ムカつく。

ふざけんな。


――めちゃくちゃにしてやる……


そう、思った。