「それで? 何を悩んでいるの?」

日向は向かい合っていた姫花の腕を取り、自分の足の間に座らせ、後ろから抱きしめた

「・・・ん~ なんか、仕事の事・・ せっかく再開したんだけどさ・・ こんなに叩かれてまでしたいのかな~って・・」

日向は、姫花の悩みが、龍馬と潤也との件ではなく、仕事の事だったのに驚いた

「仕事? 今回の記事のことじゃないの?」

日向は疑問をそのままぶつけた

「アレは根拠のないことでしょ? 私は日向しか見てないもん・・ だから、それは平気・・ もし、私が仕事再開してなかったら、四画関係なんて書かれることはなかったでしょ? 最近はこの記事から、アニキの事まで色々書かれてるし、多分、このまま行くとりんの事も書かれる・・ 仕事の事、中途半端な気持ちで再開したつもりはないんだけど、正直ここまでの覚悟はなかったかもしれない・・・」


「覚悟か・・・ 姫花にとって、覚悟って何?」

「・・・・・」

「バッシング受ける覚悟を決めて、この仕事始める人はいないんじゃない? プライベートはなくなる覚悟をしていてもね!」

日向は、俯く姫花の顔を覗き込んだ