「そう思うか?」

真剣な父親の表情に龍馬の顔が凍りついた

「・・・・・・」

「戸籍は偽り・・ 我らに日本人の血は一滴たりとも流れていない・・ 汚らわしい民族の血なぞ・・・」

と父親は顔をゆがめた

「・・・・・・」

「この土地で暮らすのに、都合のいいように曾おじい様が細工をした・・ それだけの事だ・・」

父親は何事もないように龍馬を見た

「それで・・今ソレを告げて何をしたいの?」

龍馬の声は震えていた

「・・・流石、俺の息子だ・・ そろそろお前も母国へ帰れ・・ 叔父さんの元で学ぶことがある」

「・・は? おじさんって・・だって、事務所は兄貴が継ぐって・・」

「あぁ・・日本はな・・ おじさんに子どもがいない・・ 母国の事務所はお前が継げ」

「は? 俺には仕事があるだろ? 」

「もう十分だろう? それに、お前にとっても嬉しいオマケも付いてるぞ」

「オマケって? 」

龍馬には嫌な予感がした

「・・ソナだよ ジフンのお下がりだが、お前は昔からソナを見ていた事くらいわかっているんだぞ」

「オマケとか・・お下がりとか・・ったく何なんだよ!!」

「・・事実だ・・ それとも、アレか? お前もジフンのオンナとそういう関係なのか?」

「なんだよ!! そういう関係って!!」

龍馬は思わず立ち上がり、父親をにらみつける

「そうか? でも、コレは何なんだ?」

と父親は1枚の紙を龍馬に見せた

どこかのホームページを印刷してある