「捨てられたか!?」と潤也は鼻で笑った

「ソナが・・ね・・」と苦笑いの龍馬

「え!?」

姫花をソナの代わりだったと、散々傷付け、海を渡ったジフン

ジフンだって、姫花に対して全く気持ちがなかったわけではないはず・・

一時は心を絡めた相手を、傷つけても好きだった女との未来を簡単に白紙に戻すとは考えにくい

「一緒にいて気づいたんだって・・『ソナへの気持ちは愛情ではない』って・・」と龍馬

「どういう意味?」りんは怒りを隠せない

「ソナを愛おしいと思っていたのは、家族に対する感情と一緒だったってこと だから、あいつはソナを抱けなかったって言ってた」と龍馬は姫花に視線を向けた

姫花は視線を感じながらも、顔を上げることが出来ない

「だから、アイツは帰ってきた・・ 俺等のコンサートで販売された【姫☆組】を目にして・・ 姫花に日向さんがいるもの知っている・・ アイツは・・・ 姫花を自分の国に連れて帰るつもりでいる・・」

その言葉に姫花は顔を上げ、目を見開いて龍馬を見た

「姫花・・どうする? 行くか?」

龍馬の声は優しい

姫花は、必死で首を横に振る

「わかった・・・・」

龍馬は姫花に優しく笑いかけた

潤也と大吾、りんは自分勝手なジフンに怒りを覚え、咲はこの展開についていくのに必死だった