潤也は、教室を出て、空き教室からテラスへ出た

低い位置から照らす、秋の太陽はまだまだ暑いが、誰にも会いたくない気分だったので、そこに座り込んだ

賢次は、そのまま昇降口を目指し、校内から出て行った

りんは、姫花に目配せし、少し距離をとりながら賢次の後をついて行く

姫花はそんなふたりを見送るしか出来なかった

「・・姫が悪いわけじゃないだろ?」

いつからいたのか龍馬が、姫花の背後に立ち、肩を叩いた

「・・・・・」

「エリーにでも行く? 校内でサボっててもな~」と龍馬は姫花に微笑んだ

姫花も力なく、笑い返し、二人は、エリーへ向かった

大吾と咲は、教室で起こった騒ぎを知らず、屋上にいた

サボるつもりはなかったのだが、イチャイチャしていたら本鈴が鳴ってしまったのだ・・