HRが終わり、ジフンの席はクラスの女の子に囲まれていた

不機嫌に窓を見ている潤也

賢次は、どこかへ電話をしている

りんはずっとジフンの席を睨みつけていた

「ね・・なんか・・おかしくない?」流石にその空気を読んだ咲

「あ・・あぁ・・」と言葉を濁す大吾

「なんかあるの?」と咲

「ん・・俺から話す事じゃないから・・」と歯切れのわるい大吾

「いいよ どうせわかっちゃう事だから・・ あのね、あの転校生、姫花の元カレ」とりん

「は? 元・・カ・・レ? で、でも、韓国って!!」と咲

「韓国人だけど、生まれはこっち ついでに言うと、3年前まで日本に住んでたし、ここの中等部で一緒だったし・・」とりん

「え? じゃあ・・」と咲

「ほとんどの奴は、あいつの事知ってるから・・ だから、あんなに親しげだろ?」と大吾はジフンの席を見た

「た・・確かに・・」と咲もジフンを見た

ジフンはクラスメイトの名前を普通に読んで、楽しそうに話していた

ジフンは、咲とりん、大吾の視線に気がつき、席を立って歩いてきた

「ね・・こっち・・来るよ!」と咲

咲のその言葉にずっと外を見ていた潤也も顔を上げた

「ひさしぶりだね」とジフン

「・・・・・・」

「あれ? 無視されてるの?」と相変わらず笑顔のジフン

「・・・・・・」

「ところで、姫花は?」とジフンは潤也に視線を向けた

「は?」さらに機嫌の悪くなる潤也

「だから~ 俺の姫花は、どこ?」とジフン