「姫花っていうんだ・・ かわいい名だね」とケンが姫花に笑いかけた

またもや姫花の考えは、スタッフによって意味のないものになっていく・・

「こんばんは 突然お邪魔しちゃってわるかったね」とジャンは女性スタッフに満面の笑みを向けた

「いえ・・・ そんな~」と真っ赤になる女性スタッフ

ブレイク三兄弟といえば、タイの女性は誰もが知る【完璧な容姿・莫大な財産】を持ち合わせた、結婚したいナンバーワンなわけで、このスタッフもあわよくば・・と近づいてきたのだ

そうして、女性スタッフは、ジャンに尋ねられるままに姫花達三人の事を興奮気味に話すのだった

それを横目にりんは呆れ顔だったし、咲は、ずっとケンに話しかけられて、どぎまぎしていたし、ダンはじっとカウンターの中の姫花を見ていたのだった

もういい加減イライラが頂点のりんが、女性スタッフとジャンに

「おふたりは、とっても気が合う様ですので、私は、席を外しますね」とカウンター席を立った

咲は、それを見て「私も・・・」とりんの後を追った

姫花はふたりが、スタッフが大勢いるテーブルに着くのをカウンターの中から見ていた

「姫花はいかないの?」とダン

「・・・・・・」

「日本人って群れるのが好きだろ?」とケン

「・・・・・・」

「無視ばかりするのって、どうかと思うよ?」というダンの言葉に姫花はやっとダンと目を合わせた