昨日の、ライブの興奮が冷めやらぬのか、朝から大吾はやけにテンションが高い

「大ちゃん・・ もう少し・・寝ない?」

ライブの打ち上げで2時過ぎに、やっとホテルに戻って来てから、二人でジャグジーで1回・・そのままベットで2回・・ 昨日せっかくスパで生き返った~なんて思っていたのに、既に咲はクタクタだった

「咲の寝顔って、たまんねぇのな~」と大吾は、べットに腰掛け、うつ伏せに寝ている咲の背中に掛かるシーツを腰までめくった

「俺、咲の背中すげ~好き 超色っぽい」と指で背中をなぞった

「大ちゃん~ 体中の細胞がそんなに騒いでるなら、地下のジムでも行ってくれば?昨日、賢次君たちが行ったみたいで、なかなか良かったみたいだよ?」と咲は再び、シーツを肩まで覆った

「咲~ つまんね~」と大騒ぎしながらも、再び、瞼を閉じた咲の髪にキスを落とした大吾は、大人しくジムへ足を向けたのだった

一方、隣の姫花と日向の部屋では、既に、日向は起きて、シャワーを浴び、バスローブを羽織、紅茶を淹れ、寝起きで、まだ覚醒仕切れていない姫花の隣に腰をおろした

「疲れてない?」

カップが温まったのを確認し、中のお湯をすて、淹れ立ての紅茶を注ぐ

「うん・・ 平気 あっありがとう」姫花は日向から紅茶を受け取った

姫花は少し、冷ましてから、紅茶を一口飲んだ

「はぁ・・・ 幸せ~ ヒナの紅茶って絶品」と姫花は満面の笑みを日向に向けた

「そう? 良かった・・ 今日は、一日フリーだけど、どうする? どこか行く?」日向は軟らかい眼差しで姫花を見ている

「う~ん・・ サンセット・・見たいかな?」

少し考えて出た姫花の要望に

「サンセント? つい数時間前にサンライズしたばかりなのに?」と日向はちょっと呆れ気味・・