日向とガクが姫花達の待つロビー設置のソファへ顔を見せるとすぐにふたりに突っかかりだす姫花

「姫・・そんなに怒るなよ・・悪かったって・・お礼に、さっき話していたあの店の時計は俺からのプレゼントって事にするからさ・・」と姫花の髪を撫でる日向

「・・・・・・」

「そうだぞ! 姫花・・怒ってばっかだと角生えるぞ~」とガク

「ツ!角って何よ!アホ兄貴!! もうヒナとは大違い~」と姫花はプリプリしながら日向の腕を引っ張り、ソファを後にした

「あ~あ~ ガク~ 姫花の操縦下手すぎ~」とりんは呆れ顔でガクを見ながら、咲行こうとガクを置いて姫花の後を追った

「・・・・・」

「がっくん・・・どんまい!」と潤也はガクの肩をポン!と叩いた

「・・っていうかさ・・さっきのヤロー何モン?」と賢次

「バンコクの害虫1号・・」とガク

「1号って・・2号もいんの?」と潤也

「ジャン=ブレイク・・ バンコクの経済界を牛耳るブレイク財閥の息子・・ 多分、三男かな?」とガク

「三男って・・・」と賢次

「そう・・上に二人のお兄様~」とガク

「なんで、そんな御曹司がここにいるわけ?」と潤也

「このホテルのブレイク財閥の系列だから? ・・・ったく厄介なヤローと知り合っちまったよな」とガク

「多分、姫花に惹かれて近づいてきたんだろうけどさ・・俺等の顔、バレてねぇよな?」と潤也

「写真集がこっちで発売されてないと思うし・・」と賢次

「だよな~」と潤也は安堵の表情を見せ、遅れながらも姫花達の後を追ったのだった