正直、姫花は戸惑っていた
自分の気持ちに気がつかないほど子どもでもない
ただ、少し経験を積んでしまったから、頭でソレを認めたくないのだ
本能と理性
本音と建前
今の姫花には後者のほうが強く自分を支配していた
それと同時に日向に対する罪悪感もあった
日向の死を受け入れ、他の誰かと肩を寄せ合うのは、日向に対する裏切りじゃないのか・・
1年やそこらで、他の誰かに好意を寄せるなんて不謹慎なんじゃないのか・・
そして、姫花の心を占めている一番大きなモノは
別れの恐怖だった
いつか、自分の元を離れていってしまうのでないか・・
もし、日向と同じようにその存在を失ってしまったら、もう二度と立ち直れないような・・そんな気がしてならなかったのだ
********
数日もすると、ゴシップ記事の内容は、一般スポーツ紙の紙面を賑わすようになり、必然とテレビのワイドショーでもウワサされるようになっていった
こうなると、次々と潤也とその女性のツーショット写真や映像が流れ、最初は交際を噂されていただけなのに、今では婚約者・・ 結婚秒読みとまで言われていた
それでも、姫花は淡々と仕事をこなし、たまにAQUAに顔を出したり、キャサリンのスパに通ったりと過ごしていたのだ
そんな時、潤也のお相手と噂される金髪の女性“ジュディ”が自身がデザインを手がけたバックと靴のPRで来日することになったのだった
自分の気持ちに気がつかないほど子どもでもない
ただ、少し経験を積んでしまったから、頭でソレを認めたくないのだ
本能と理性
本音と建前
今の姫花には後者のほうが強く自分を支配していた
それと同時に日向に対する罪悪感もあった
日向の死を受け入れ、他の誰かと肩を寄せ合うのは、日向に対する裏切りじゃないのか・・
1年やそこらで、他の誰かに好意を寄せるなんて不謹慎なんじゃないのか・・
そして、姫花の心を占めている一番大きなモノは
別れの恐怖だった
いつか、自分の元を離れていってしまうのでないか・・
もし、日向と同じようにその存在を失ってしまったら、もう二度と立ち直れないような・・そんな気がしてならなかったのだ
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数日もすると、ゴシップ記事の内容は、一般スポーツ紙の紙面を賑わすようになり、必然とテレビのワイドショーでもウワサされるようになっていった
こうなると、次々と潤也とその女性のツーショット写真や映像が流れ、最初は交際を噂されていただけなのに、今では婚約者・・ 結婚秒読みとまで言われていた
それでも、姫花は淡々と仕事をこなし、たまにAQUAに顔を出したり、キャサリンのスパに通ったりと過ごしていたのだ
そんな時、潤也のお相手と噂される金髪の女性“ジュディ”が自身がデザインを手がけたバックと靴のPRで来日することになったのだった


