「姫花? どうした?」

ガクは姫花の顔を覗き込んだ

「ううん・・ なんか、ちょっと・・ね・・ じゃあ、私寝るね・・」

姫花はガクに微笑み、リビングを後にした

ガクは、心配そうに姫花の後姿を見送っていた


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それからしばらく、姫花はAQUAに顔をだしたり、事務所に挨拶に行ったり忙しく過ごし、あっという間に1ヶ月が過ぎていた

「それにしても、姫花って・・・・」

とりんはグラスを傾ける

「何よ?」

と姫花のグラスはいつものレッドアイ

「超、自分勝手・・ 」

「はぁ!!!」

「ちょっと、2人とも、ケンカしないでよ! もう子どもじゃないんだから!!」

とそこに仲裁にはいる咲

「「・・・・・・・」」

そう、20の成人を迎えていたのだ

「今日は、姫花の復帰祝いだろ?」

そこへ大吾がやってきた

「ひさしぶりだな・・・ 」

大吾は、姫花の頭にポンッと手を置き、咲の隣に座った

「なんか・・ 大吾じゃないみたい・・・」

姫花の知っている大吾より、大分大人びている

「・・それだけ、時間が経ったのよ・・」

とりんは、ソファに大きく体を沈ませた