「そう・・ ここ3週間くらい見かけないの・・」

とソナ

「ねぇ・・ ソナ・・・」

龍馬はソナの口からジフンの名前をあまり聞きたくない

「違うの! そりゃあ引きずってないって言ったらウソになるけど、前よりは気持ちは楽になっているから・・ そうじゃないくて、最近見かけないのよ・・」

と必死に説明するソナ

「見かけない?」

「そう・・ 繁華街で・・ 確かに、龍馬に全権を委ねたけど、少し前までは、見かけたのよ?やっぱり、育ってきた街だし、ジフンの庭みたいなものでしょ?それなのに、ウワサ話にもならない・・側近さえもいないのよ・・ 」

とソナ

「それって・・・」

龍馬は考え込んだ

「龍馬の探している女の子・・ 一緒なんじゃない?」

ソナがそう言うかいなや、龍馬は自分のコートを取り立ち上がった

「ソナ、サンキュ・・ 」

龍馬の思い出すのは、あの時姫花の両隣を歩いていた2人の男・・

どこかで見覚えがあった・・

見回りで歩く繁華街で見掛けた男なのかと思っていたが、ジフンの側近だ・・

なんで、忘れていたんだろうか・・

ジフンが、姫花を奪う為に己の全てを捨て、日本に来たと言う事を・・