「エクスキューズミー キャン ユー スピイク イングリッシュ? 」

ゆ~くりと言ってみるものの、怒っている相手に全く通じない

それどころか、さらに声を荒げている

姫花は、意思の疎通を諦め、再び、下を覗き込もうとしたが

そこに新たに数名の男が現れ、最初の男に何か話、その男は真っ青な顔をして走って行ってしまった

「スミマセン・・」

後から来た2人の男のうちの一人が口を開いた

「日本語、はなせるの?」

「日常会話なら・・ 何か失礼はございませんでしたでしょうか」

「いえ・・ っていうか、ココどこですか? あなたは誰ですか?」

「失礼いたしました 私は、K 隣は Jです」

Jと紹介された人物が、姫花に頭を下げるが、一言も喋らない

「ケイとジェイねぇ・・・」

考えなくても怪しい名乗り方だ

「申し訳ありませんが、お部屋にお戻りいただけませんでしょうか」

とKの言葉に、姫花は無言でドアの中に入っていく

Jがドアを開けて待っていたのだ

「ゲストルームなので、殺風景で申し訳ありません・・ 明日にはお嬢様のお部屋が用意できますので・・」

とKは深深と頭を下げる

「言ってる意味がわからないんだけど? ココはどこなの?」

勝手に話をしているKを思いっきり睨みつける姫花

「ヒメ、そんなに怖い顔しないで・・・」

いつの間にか、ジフンが部屋に入ってきていたのだ