イブの夜を越え、12月25日 クリスマス

潤也と姫花はツリーの下に座って、プレゼントを開けていた

全部のプレゼントが、姫花へのものだったのだが、包装を解くのは潤也だった

「姫花、コレかなり前にどっかのお土産であげたストールと同じシリーズらしいよ~」

と言いながら潤也は姫花の首にストールをかける

「あ~こっちは、あっちで大吾と咲のバカップルがクリスマス向けにプロデュースした香水で、これは、りんからかな~」

ガサガサと潤也がプレゼントを開けていく中、姫花の腕が伸びた

自分から動くことをやめてしまった姫花だったので、潤也は姫花のその動きに目を見張った

姫花が手に取ったのは、ガラスケースに入ったバラのプリザーブドフラワー

ガラスケースを顔に近づけている

「ひめ・・か・・ バラか! バラなんだな!!」

と潤也は興奮して大声をあげた

潤也は姫花に生花のバラを上げたくて、立ち上がったが、国中がクリスマス休暇で休みに入っている事をおもだし、再び座った

「姫花、店が開いたら、すぐにバラを持ってきてやるよ!!」

と潤也は笑い、再び、プレゼントを開けだした

「あ! コレがっくんからだぞ~ なんだろうな~」

と潤也が開けた箱に入っていたのは、バラの入浴剤とオイルだった

いつか、日向が姫花にプレゼントしたブルガリアのものだった

姫花は、抱きしめていたガラスケースを落とし、潤也の膝にある箱を手に取り、抱きしめていた