「姫~ 俺にも水取って~」

と賢次は雑誌から顔を上げずに部屋に設置されたバーカウンターにいた姫花に声をかける

「相変わらず、人使い荒いし・・・」

姫花もブーブーいいながらも賢次に水を投げ、賢次も何事もなかったようにその水をキャッチした

りんとガクはカウンターに座って話し込んでいたし、潤也は龍馬と真剣に話していた

姫花と日向はカウンターの中で、一緒にシェイカーを振っていた

そんなメンバーを見て

「なんか・・・懐かしい・・」

と咲がつぶやいた

「昨日まで当たり前だった時間も、今日には懐かしい時間になっちゃうんだよ・・ 俺らが制服着て、高校生って肩書き背負えるのも期間限定・・ 変わっていくこともあるけど、変わりたくないものもあるよな」

と大吾は、咲の頭を自分の肩に抱き寄せた

時間がないのにこのまったり~な空気にカメラマンは驚きながらも、急いで、カメラの準備をし、素な彼らを無心で撮り続けた

そして、カメラマンの声により、9人は、ホテルを後にし、ソウル市内へと出て、撮影に挑んだのだった