心地よい風が吹くなか、世の中の喧騒が届かない、ホテルの敷地

三人は、ベットを並べ、全身パックの最中だった

聞こえてくるのは、波の音…だけではなく

グー

「あはっ… ごめ~ん」

姫花のお腹の虫

「姫~ 色気のない音ね~」と呆れるりん

「ちょっと~ お腹の音に色気求めないでくれない!」と拗ねる姫花

「そんなんじゃ駄目よ! 日向さんに愛想つかされるわよ!」

「……」

「なっ!何よ!」

「りんちゃん…多分、世の中でお腹の音に色気を求めてるのは、りんちゃんだけだと思う」