カシャ　カシャ　

「龍馬くん、こっち向いてください」

「あ～　こっちもお願いします」

龍馬の滞在していたホテルで一番広い宴会場にひな壇が設置され、多くの報道陣がカメラとマイクを構えていた

好奇の視線と、目もくらむようなフラッシュがたかれる中、龍馬はひな壇に座っていた

そう、記者会見を開いたのだった

「みなさん、お忙しい中お集まり頂き、ありがとうございます　本日をもちまして、私赤坂龍馬は、KINGおよび、芸能界を引退することに致しました」

息をのむ報道陣と、さらに激しくなるフラッシュ

「それは、一連の記事と関係があるのですか？」

「全くないとは言い切れません　だた、今回の記事は「妄想記事」だとしか言えません　大倉姫花さんとは、友人であり、それ以上でもそれ以下でもありません　彼女は、交際宣言したバイオリニストと順調であり、友人として度々顔を合わせております　今回、彼女との恋愛報道がなぜされたのか、全く理解に苦しみます」

「では、龍馬さんには特定の方がいらっしゃるのですか？」

「・・・ここで申し上げることではないのですが、心に決めた女はいます」