「それに、今回の記事は全部デマじゃん 姫花の仕事に対する姿勢だって、中途半端なものモノじゃないってみんなわかっているし、引退とか考えているんだったら、それこそおかしいよ? もっと堂々としていればいいじゃん」

日向は姫花の目を見て、言い聞かせるように囁いた

「・・そう、だね・・ ヒナの言う通りかもしれない・・」

そういって、姫花は微笑んだ

「本当はコレから龍馬のいるホテルに行く予定だったんだけど、キャンセルしちゃおっか? このままふたりで過ごそうか?」

日向の言葉に姫花は黙って頷くだけだった


日向と姫花は久しぶりに二人での穏やかで暖かい時間を過ごし、そのまま朝を迎えたのだった

そして、寝過ごしたふたりは、龍馬のとった行動に言葉を失った