「は?今なんて?」


先輩が私を好き?ライク?それとも?

いや先輩に限ってそれは無い。
だって相手は、学校中からの人気者。


どうせこんな事言って、私の事を浮かれさせた状態からズコンって底辺まで落とすんだ。




「先輩、からかうならやめてください。」


「からかってなんか無いよ。
ただ、梨乃ちゃんは他の子と違ったから。」



「違った?個性的であるのは承知ですけど、
それが好きとイコールにはなりませんよ。」



「ま、返事はいいからさ、
こんなこと言うのもなんか変だけど…俺と仲良くしてください。」



「え?
仲良くですか?」



全く見えない。先輩が考えている事。
そして掴めない、先輩の笑顔の裏が。



でもこれは返って興味深いかも。



「先輩。分かりました。」



私はそう返答をした。