「功、ここ分かる?」


そう言って
のんびりとペンを持つ功に聞いてみる。


「んーとね、
これはこうして。
そうなると条件がこうなって…」



「あ、分かった!」


功は私よりもうんと頭が良い。


でも功は、基本授業中も問題が解けてしまえばすぐ寝てしまう。


一体この人の脳みそどうなってるんだろうね。


隣に目をやれば功はケーキをたいらげ寝息をたてて眠っている。



全く。明日テストなのに、この天性の天才は、今日ものんびりしている。



私はそんな彼にの頭を撫で、布団をかけてあげる。



この穏やかな時間が、ずっと続けば良いのに。



そんな事を願って。