私を救ってくれたのは君でした。

「鶴谷くん……」

現在時刻十時三十分です。なのに、鶴谷くんが来る雰囲気がしません。忘れてるのかな。やっぱり、私と遊ぶなんて嫌だよね。だって自殺志願者だし。だから、ドタキャンされたんだよね。
やっぱり、鶴谷くんも、そういう人だったんだな。みんなそうだったし、別に嫌じゃないし、悲しくなんてないよ。
なんでだろうな、悲しくないハズなのに、なぜか目には少しの涙が浮かんでいた。


あぁ、やばい。完全に遅刻。約一時間程遅刻してしまった。もう流石に天宮も帰っているだろう。こんな俺に呆れて。
もし待っててくれたらどうしような。多分そんなことないと思うけど。
はぁ、やっぱりいないか。だよな、一時間も待たせてるんだ。


「はぁ」

私は大きな溜息をついた。あなたを見渡してみる。もう一時間は待ってるよ、鶴谷くん。
あれ?今鶴谷くんみたいな人がいたような。いや、そんなわけないか。


「あれ?」

あれって、天宮じゃないのか?顔がそうだった気がするんだけども。いや、そんなことないか。天宮があんなオシャレしてるわけない。でも、顔が天宮だったし……。一応、確認してみるか。
俺は、スマホで天宮に連絡を入れた。