「聞いているのか?」 彼の目がより鋭くなる。 今にも私に殴りかかってきそうな顔。柔道とか強そうな顔。気に入らねえやつ、木刀でシメっぞ! の顔。 「な、なんか、すんませんでしたぁぁ!」 彼の殺気ある顔に思わず頭を下げた。 自分でもわけがわからなかったけど、こういう時はとりあえず頭を下げる。 これが、教室の隅っ子の性。