「あ、いた! おーい、上川ー!」 真奈が手を振りながら、大声で呼ぶと、サッカー部の輪の中から、 「なにー?」 と返事が返ってきて、輪の中心からトリコロールのユニフォームを来た男子が姿を現した。 ボールを蹴りながらこっちに近づいてくる彼。 「……えっ!?」と思わず動揺した声が出た。 イケメンじゃん。