「あれ? 今日来てないのかな?」 真奈が周りをきょろきょろしながら、誰かを探していた。 誰か……って、私の彼氏候補か。 私の彼氏候補かあ……。 うん、なんか言葉にすると、現実味を帯びてきて、手に汗がにじんだ。 緊張する。お見合いの前にも、こんな気持ちになるのかもしれない。