飯盒炊飯で炊いたご飯の量はそんなに多くなかったから、夕方になる頃には、みんなすっかりお腹が空いていた。 「とりあえず、お風呂行こうかな」 と真奈が言ったから、「じゃあ私も」ということで、本館にある温泉に行くことにした。 男子たちは、「じゃあ、その間に火をつけておこう」ということで、残った。 「こういう時の男手はありがたいわね」 と真奈がみんなに聞こえるように言った。 そういうこと、言うもんじゃないような気がする。