「山田さん!」


振り返ると、中越くんが小走りで追いかけてきた。


「手伝う。荷物多そうだし」


「ありがとうございます」


本当はもうちょっと一人で歩きたかったけど。


そう思ってしまった私には、まだ恋愛は早いのかもしれない。


もうすぐ18歳。なのに、恋愛が早いなんて……。


そんなことはない! 無理にでもそう思わないと、本当に恋をしないまま、青春が終わってしまいそうだ。