勧誘を終え、次は演奏会。さっき演奏会のお知らせを新入生にたくさんしたから、来てくれるはず。
「どうしよ……緊張してきた!」
クラリネットを抱え隣でソワソワしている美麗。
「落ち着きなよ、美麗。はい、深呼吸、深呼吸。」
「うぅ……スー、ハー、スー、ハー。」
「落ち着いた?」
「うん、ありがとう、桃愛。というか……ほんとに桃愛ってフルート似合うよね〜。」
「えー、そう??」
私はフルートを吹いている。中学の時も同じくフルートを吹いていた。
「はーい!今からステージにあがります!準備はいいですかー???」
部長の声を聞き、私達は一斉に返事する。体育館の壇上に上がり、辺りを見回す。来てくれた新入生が思っていたよりもたくさんいて、ほっと安心した気持ちと緊張が入り交じった気持ちになる。
「みなさん、演奏会に来てくださってありがとうございます!今日お聞きいただく曲は、○○○○と○○○○です。では、どうぞ!!」
部長さんの挨拶が終わり、先生が指揮台に立つ。
サッ
先生が指揮棒を上げ、私達は一斉にかまえる。
〜〜〜〜〜〜♪
指揮を振り曲がスタート。吹きながらステージ下を見る。あ…、西田がいる。遊ぶって言ってたのに見に来てくれたんだ……。隣には西田の友達も。あとは、平野先輩もいる。控えめに扉付近で見ている。
〜〜〜〜〜〜♪
パチパチパチ……
演奏が全て終わり、拍手喝采。私達の演奏は今まで練習して吹いてきた中で、1番の出来上がりだった。
「是非、吹奏楽部へ入ってください!!!」
最後の部長の声で全員で礼をする。たくさんの拍手を受けながら舞台からおりる。
「緊張した〜!」
「新入生いっぱい見てたもんね。」
「ね!ほんと、びっくりした〜!」
音楽室に戻り、楽器を片付け、明日から部活体験がスタートすること、そのときの段取りなどを聞き解散となった。
「桃愛ー、帰ろ?」
「うん!」
校門を出ると、ちょうどそこに男バスがいた。先輩達とじゃれ合いながら歩く2年。なんか青春って感じだな〜。
「ねえ、西田のこと好きにならないの?」
「え?!」
ぼーっと男バスを見ていたら、突然美麗に問いかけられ変な声がでる。
「いや、小学校からの幼馴染なんでしょ?それだけずっと一緒にいて、仲良くて、恋愛的な感情生まれないのかなーって。」
「生まれない……かな。というか一緒にいすぎて、そういう風にみたことないかも。相手も多分私のこと普通に友達としか思ってないと思うよ。」
「ん〜、そうかな?……まあ、桃愛にそういう感情がないなら仕方ないか。」
「仕方ないって……何が?」
「ううん、何にもない!」
美麗の謎の言葉が気になるけれど、まあ、いいや。
「あ、私今日おばあちゃんの家寄るから、ここで曲がるね!」
「あ、うん!またね!美麗!」
「ばいばーい!」
電車のホームで美麗と別れる。美麗のおばあちゃんの家は私と美麗の家がある駅とは反対方向だから。
トントン
「はい?」
肩をトントンと叩かれ、クルッと振り返ると野球部の平野先輩がいた。
「どうしよ……緊張してきた!」
クラリネットを抱え隣でソワソワしている美麗。
「落ち着きなよ、美麗。はい、深呼吸、深呼吸。」
「うぅ……スー、ハー、スー、ハー。」
「落ち着いた?」
「うん、ありがとう、桃愛。というか……ほんとに桃愛ってフルート似合うよね〜。」
「えー、そう??」
私はフルートを吹いている。中学の時も同じくフルートを吹いていた。
「はーい!今からステージにあがります!準備はいいですかー???」
部長の声を聞き、私達は一斉に返事する。体育館の壇上に上がり、辺りを見回す。来てくれた新入生が思っていたよりもたくさんいて、ほっと安心した気持ちと緊張が入り交じった気持ちになる。
「みなさん、演奏会に来てくださってありがとうございます!今日お聞きいただく曲は、○○○○と○○○○です。では、どうぞ!!」
部長さんの挨拶が終わり、先生が指揮台に立つ。
サッ
先生が指揮棒を上げ、私達は一斉にかまえる。
〜〜〜〜〜〜♪
指揮を振り曲がスタート。吹きながらステージ下を見る。あ…、西田がいる。遊ぶって言ってたのに見に来てくれたんだ……。隣には西田の友達も。あとは、平野先輩もいる。控えめに扉付近で見ている。
〜〜〜〜〜〜♪
パチパチパチ……
演奏が全て終わり、拍手喝采。私達の演奏は今まで練習して吹いてきた中で、1番の出来上がりだった。
「是非、吹奏楽部へ入ってください!!!」
最後の部長の声で全員で礼をする。たくさんの拍手を受けながら舞台からおりる。
「緊張した〜!」
「新入生いっぱい見てたもんね。」
「ね!ほんと、びっくりした〜!」
音楽室に戻り、楽器を片付け、明日から部活体験がスタートすること、そのときの段取りなどを聞き解散となった。
「桃愛ー、帰ろ?」
「うん!」
校門を出ると、ちょうどそこに男バスがいた。先輩達とじゃれ合いながら歩く2年。なんか青春って感じだな〜。
「ねえ、西田のこと好きにならないの?」
「え?!」
ぼーっと男バスを見ていたら、突然美麗に問いかけられ変な声がでる。
「いや、小学校からの幼馴染なんでしょ?それだけずっと一緒にいて、仲良くて、恋愛的な感情生まれないのかなーって。」
「生まれない……かな。というか一緒にいすぎて、そういう風にみたことないかも。相手も多分私のこと普通に友達としか思ってないと思うよ。」
「ん〜、そうかな?……まあ、桃愛にそういう感情がないなら仕方ないか。」
「仕方ないって……何が?」
「ううん、何にもない!」
美麗の謎の言葉が気になるけれど、まあ、いいや。
「あ、私今日おばあちゃんの家寄るから、ここで曲がるね!」
「あ、うん!またね!美麗!」
「ばいばーい!」
電車のホームで美麗と別れる。美麗のおばあちゃんの家は私と美麗の家がある駅とは反対方向だから。
トントン
「はい?」
肩をトントンと叩かれ、クルッと振り返ると野球部の平野先輩がいた。