「あっ、優美?」


「成海君?」


「お~俊。ごめんごめん。少し話し込んでしまったな。
どうかね、お嬢さん。私たちの家に来るかね?」


「えっ?でも…」


「いいじゃんか、来いよ。」


「えっ?」


ちょちょちょっと待ったぁー!


なんで成海君?


あたし無理!成海君の顔まともに見れないよ~。



成海君…



あたしが、唯一告白出来ないで終わった恋。


って、言っても2回しか恋したことない。
あたし、一途らしい。


でも、成海君は
私にとって忘れられない人。


「ほら、行くぞ!!
ボーッとしてんじゃねーよ!!」




「…へっ!あっ、うん」


ふいに繋がる手。


「あっ…」


そのままぐいぐい引っ張られていく。


成海君の家に着くころには彼氏にフられたことなんて
忘れてる自分がいる。