困った顔しながら、茶坊を抱いたまま、片手で、ポケットゴソゴソ探して、50円玉出して来て、私の手に、握らせてきたん。

「何、これ?。」

「足りひんの解ってるけど。」

「足りな過ぎ。」

「ええッ。」

「働いて返してくれる?。」

「働くて。」

「うちが、雇うん。まず、カットしてくれる、うん、その前にお風呂いこか。」