「もー!氷鷹くんたら!!」
「#@&☆♪#¥!!!ごめんなさいー!」
氷鷹剣は今、狂呪鬼よるかの最高傑作の習字に墨をだらだらこぼしたから、土下座して謝っている。
これが氷鷹くんじゃなかったら頭蹴り飛ばしてたけどね…

myは、狂呪鬼よるか。A型でちょっと気の強い女の子。(B型に見られがちだけど…)身長が146cmととても小さめなのに体重が平均ごえ…。少々ふくよかだから仕方ないか…。(泣)
ちなみに、氷鷹剣はB型で気が弱いけどたまに積極的になる。身長は182cm!高身長で顔もカッコイイから人気。でも、やる気のない顔してるからたまに怒られてるけど…(笑)
「次からは気をつけるんだよ?!いつもいつもそうなんだから…」
「っ!…すみません…次からは気をつけるっス…。」
よるかは剣の頭を撫でると、照れ嬉しそうに微笑んだ。

本当に可愛い…っ。あー、好き…。

これ以上は我慢がきかなくなりそうなので、よるかはすぐに掃除をしようと準備する。
よるかと剣は書道部だ。初めて部室で剣に会った時はカッコイイな。なんて思って、話しかけたら見た目と全然違うキャラで…可愛くてたまらなかったなー。いつしか無意識のうちに好きになってたし…。
いつの間にか掃除が終わり、よるかは剣に声をかける。
「じゃあ、myは先に帰るからじゃあね〜」
「おっあ…じゃあね…!」
手を振ると、振り返してくれた。
そのまま帰ろうとすると、教室に参考資料を置いたままだったのを思い出し、即座に2の2へ向かった。

「うー、どこやったっけー………あっあった!あった!良かった〜。」
「よるかー!」
と、教室の出入口から聞こえる親友の声。基本的に、教室の出入りは禁止されているため、教室へ入ることが出来ない。
「んー、あんずちゃん!まだ氷鷹くんと帰ってなかったんだね〜」
よるかの親友。仁兎あんず。O型でとてもほわほわした優しい子だ。身長は154cmと小柄な体型。美術部部長で、とても絵が上手く、あんずはファインアートを専門的に活動している。将来の美大進学のために。
「なんだか剣ちゃんいつも迎えに来てくれるんだけど…遅いから、もしかしたらよるかの教室にいるんじゃないかなって。」
そうだったー。氷鷹くんmyと同じ教室だったー!存在感無さすぎて忘れてたわー(笑)
「あー、なるほど。氷鷹くんったらまだ部室で個人的に掃除してるかも?墨こぼしたから(笑)もしかしたらまだ部室にいると思…」
「あんずちゃん!」
びっくりした。いきなり好きな子が登場してくるなんて。
あんずと剣は幼馴染だ。昔から今までずっといっしょなんだとか。だから帰る時も一緒に帰ってる…myもいつも一緒に帰りたいな…なんて思っちゃったりする。あんずは剣に恋愛感情はないと言っていた。でも告白されたら付き合っちゃうかな?なんてことも言ってたような…
「あっ!剣ちゃん!あまりにも遅いから教室にいるんじゃないかなって思ってね。」
「あー、ゴメン!遅くなっちゃったかー。じゃあ、帰ろっか。」
ズキッ。駄目。なんで嫉妬心出ちゃうんだろ。
「うん!そうだね!じゃあよるかバイバイ!」
「うん!バイバイ!また明日ー!」
その後、教室に一人取り残されただけだった。