極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

ふっと唇が緩んで、笑みがこぼれた。なのに、同時に瞳から涙まであふれてきて困ってしまう。

泣きながら笑うなんて、これはいったいどういうこと?

私、おかしくなってしまったのかもしれない。全部京吾のせいだ。

「急にそんなこと。心の準備くらい、させてくれればいいのに……」

さぁこれから夕ご飯だってときに、どうして突然プロポーズなんてするんだろう。不意打ちもいいところだ。

「仕方ないだろ。言いたくなったんだ。俺が家に帰ってきたとき、お前がキッチンで食事を作ってくれている。俺にだって、そんな幸せな生活、ずっと続けばいいって夢見る権利くらいあるだろ」

照れくさそうに眉を落として、彼はニッと照れ笑いを浮かべる。

今この瞬間を、京吾は幸せと言ってくれるの?

私はただ単純に、お料理を作りながら「おかえりなさい」って言っただけなのに。

私だって、毎日京吾の帰りを待ちながら夕食を作れたら、どんなに幸せだろうって思うよ。