極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

「三か月も経てば、さすがに慣れますから」

ちょっと頬を膨らませて言いわけすると。

「別に、お前も仕事あるんだし、無理しなくていいぞ」

ジャケットを脱ぎ、ネクタイを緩めながら、たいして期待してないみたいなことを言う。たぶん、負担にならないように気を遣ってくれているのだと思うけれど……。

「それでも、早く帰れた日くらいは……」

好きな人に料理を食べてもらいたいとか、胃袋を掴みたいとか、一応私にだってそういう乙女心はある。

……神崎さん、結構合理主義だから、そういうのどうでもいいとか言いそうだなぁ。

ご飯をお茶碗によそいながらそんなことを考えていると。

「俺のために飯を作れなんて、言うつもりはサラサラないんだけどさ」

気がつけばいつの間にか神崎さんがキッチンの入り口に立っていて、壁にもたれかかりこちらを見つめていた。