極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~



週末の金曜日。定時過ぎに会社を出た私は、スーパーに寄って食材を買い、神崎さんの家に向かった。

同棲しようと言われたけれど、彼の仕事を邪魔するのが嫌で、会うのは週末だけにさせてもらっている。

神崎さんは不満そうだけれど、今、彼は仕事の過渡期で大切な時期でもあるから、私よりも仕事を優先させてほしい、というのがこちらの勝手な願いだ。

正直、彼の元カノの水上さんに『まだ私が付き合っていた頃の方がマシだったわ』と言われたことが引っかかっていた。

私のせいで彼の仕事の質が落ちるなんて嫌だ、重荷になんてなりたくない、と意地になっている部分もあるかもしれない。

お互い休日出勤もザラで、会えない週末も多いのだけれど、ちょっとずつでいい、負担にならないように、大人な付き合いを――と一生懸命自分に言い聞かせているところだ。

本当はもっと、ずっと一緒にそばに……なんて贅沢を言ってしまったら、水上さんに勝てないような気がして。聞き分けのいい大人の女の振りをしていた。