極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

私の場合、ガチガチに緊張してて面接官ひとりひとりの顔を認識している余裕なんてなかったよ。

あはは、とごまかす私に加藤さんは「まぁいいんじゃない~?」と適当そうにひらひら手を振った。

「咲島さんは咲島さんらしく『優しい上司』になればいいと思うよー。人徳だよねー」

「そう……かなぁ?」

「そうそう。私も上は優しい人の方がいいなぁ。ガミガミする上司は嫌い。あ、でも逢沢さんとか神崎さんとか、イケメンに怒られるのは好き♪」

調子のいいことを言いながら私の背中をバシバシと叩く加藤さんに丸め込まれて、私は自分のデスクに戻る。

座ろうとしたところで「咲島さん、ちょっと」うしろから呼び止められて振り向くと、少し離れたところから逢沢さんがおいでおいでをしていた。

私がそちらへ向かうと、彼はそのまま誰もいない会議室へと私を連れていく。