極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

「あなたは今日、『アストロ』の顔として商談に来たのでしょう。クライアントに色目なんて使わないで」

グサッと正論が胸に突き刺さって、なにも言えなくなってしまった。彼女の言う通りだ、なんの言いわけもできない。

「……申し訳ありません……」

素直に頭を下げると、彼女は廊下の真ん中で立ち止まり、腰に手を当てて嘆息した。

「それから、最近、彼のモチベーションが低下している気がするのは、気のせいかしら。出社がいつもより遅かったり、仕事中にプライベートな連絡を取ったり、挙句職場に女を連れ込むなんて。悪い影響しか与えないような彼女なんて、彼には不要よ」

またズキンと胸に痛みが走る。

確かに、彼と再会した翌朝、出社が遅れてしまったのは私のせいである。

プライベートな連絡って、まさかあのイベントの日の電話のことを言っているのかな?