神崎さんは女性の姿を確認し、私の上から体をどけると、落ち着いた様子で淡々と口を開いた。
「水上さん。社長室ですよ。ノックぐらいしてください」
神崎さんが口にした名前に、はっきりと確信した。やっぱり彼女、水上さんなんだ……。
水上さんは、口に手を当てて呆然としたまま、おっかなびっくりといった様子で尋ねる。
「……神崎くん。一応聞いておくけれど、それ、セクハラではないわよね?」
「……一応、同意の上でやってます」
「よかった……って、違う、全然よくないわ。オンとオフは切り離しなさい」
水上さんは神崎さんの傍にかけよると、ポケットから白いハンカチを取り出して、神崎さんの口元についてしまった私のリップを拭った。
神崎さんは「結構です、子どもじゃないんですから」とやんわりとその手を拒んだが、水上さんは「こんな場所で節操なくイチャつくなんて、子どもと一緒じゃない」と一喝した。
「水上さん。社長室ですよ。ノックぐらいしてください」
神崎さんが口にした名前に、はっきりと確信した。やっぱり彼女、水上さんなんだ……。
水上さんは、口に手を当てて呆然としたまま、おっかなびっくりといった様子で尋ねる。
「……神崎くん。一応聞いておくけれど、それ、セクハラではないわよね?」
「……一応、同意の上でやってます」
「よかった……って、違う、全然よくないわ。オンとオフは切り離しなさい」
水上さんは神崎さんの傍にかけよると、ポケットから白いハンカチを取り出して、神崎さんの口元についてしまった私のリップを拭った。
神崎さんは「結構です、子どもじゃないんですから」とやんわりとその手を拒んだが、水上さんは「こんな場所で節操なくイチャつくなんて、子どもと一緒じゃない」と一喝した。



