極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

彼が私のうなじに顔を埋めて、ふっと吐息を吹きかける。

途端にドキドキとして、平静だった自分がどこかへ消えてしまった。

首筋を温かな風がするりと掠めてゾクリとしてしまい、たまらず身を竦める。

「な、なにするんですか!」

「今日は随分イイ女してるじゃないか。見違えたぞ」

「嘘! さっきは『ふうん』とか言ってたくせに……!」

「逢沢の前でのろけるわけにもいかないだろ」

答えるとろんとした瞳は完全に欲情モードだ。緩慢なキスをお見舞いされて、途端に強がりすら言えなくなる。

「んむぅ……んっ」

抵抗しようとするけれど、彼の唇がそれを許してはくれない。

舌で上顎をなぞられた瞬間、意図せず快感が体の内側から巻き起こってきて、足元がふらついてしまった。

そのまま、背後のソファにもつれ合い倒れ込む。

征服、されてしまう……。

せっかく大人の女スタイルで来たのに、キスひとつで降参だ。