極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

私は落ち着かないまま、ギクシャクとした動きでパイナップルを持ち上げて、まな板の上に置いた。

まずは頭とお尻の部分をカット――と思ったが、硬くてなかなか包丁が差し込めない。

体重を乗せ、力いっぱい刃を押し込んでなんとか頭を落とす。

「よい、しょ……と」

「……お前、料理下手なのか?」

「え!? し、失礼な! パイナップルが硬いだけですよ」

「……貸せよ」

神崎さんはリビングのソファにジャケットを置くと、シャツの腕をまくって、ざっと手を洗った。

私から包丁を受け取って、ダン、と勢いよくパイナップルのお尻を切り落とす。

「ひええ、怪我しないでくださいね」

「そんなドジ、するか。お前の方が、よっぽど危なっかしい。で、次はどこを切ればいいんだ?」

私の指示に従って、神崎さんはパイナップルをどんどん切り分けていく。