極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

「果物、用意しておきますから、お風呂でも入っていてください」

言いながら私は大きな紙袋を抱え、キッチンへ向かう。

さすがに重量級のフルーツがたくさん入った紙袋だ、重い。

よろよろしていたら、彼がすかさず紙袋を私の手からすくい上げ、キッチンまで運んでくれた。

「お前、昔から不器用なやつだったよな。こういうときは素直に手伝ってくれって言えばいいのに」

「す、すみません……ありがとうございます」

不器用と言われてちょっとムッとしたけれど、確かに私は昔から、自分の実力以上のことをやろうとして失敗することが多かったから、なんの文句も言えない。

「あとは大丈夫ですよ、切るだけなので」

けれど彼は私を心配しているのか、しばらくうしろで腕を組んで見守っていた。

そうやって手元をまじまじと見られると、緊張するんだけど……。