極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

私は言われた通り、マンションのデリバリーの夕食を頼んで神崎さんの帰りを待った。

彼が戻ってきたのは二十二時過ぎ。

「ただいま~」と気だるい声を響かせて、肩には大きなボストンバッグを、両手には大きな紙袋を抱えて帰ってきた。

ボストンバッグは私のもので、二、三日分の服や荷物が入っている。

朝、私の家に寄ったときに、外泊出来るようにと急いで詰め込んできたのだ。会社に持っていくわけにはいかなかったから、神崎さんの車に積んでおいてもらっていた。

両手に抱えたパンパンの紙袋には覚えがない。いったいなにが入っているのだろう?

神崎さんが紙袋を下ろすと、どす、と鈍い音がした。

「なんですか、その紙袋」

「土産だ」

中を覗いてみると、白いふわふわとしたクッション材の隙間から色とりどりのフルーツが見え隠れしていた。

「リンゴに、メロンに、パイナップル、マスカット……? ど、どうしたんですか、これ」

「会社でちょっとしたイベントがあってな。食材を扱うイベントだったんだが、あまりにもたくさん差し入れをもらったから、持って帰ってきた」