極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

私と会わなかった一年間、彼はストイックに仕事にのめり込んでいたみたいなことを言っていたけれど、あのルックスで会社社長だ、モテなかったわけがない。

本当に、なにもなかった? 私のことだけを、考えてくれていた?

もしかしたら、遊ぶ女性のひとりやふたり、いたかもしれない、そう考えると不安感が波のように押し寄せてきた。

だって私は、たいして綺麗でも優秀でもないただの会社員だ、私より美人で、色気があって、魅力的な女性なんてこの世にわんさかいる。

だいたい、どうして神崎さんは、私のことを突然愛しているだなんて言い出したんだろう。今までそんな素振り、微塵もみせなかったくせに。

私、このまま、彼の家に帰っていいのかな……?

バッグのポケットからキーケースを取り出して、彼からもらった合鍵をぼんやりと見つめた。