極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

こんなに優しい彼だもの。鍵を悪用されることなんて、まずないだろう。

きっと神崎さんは、私が逢沢さんと付き合っていると勘違いしたから、敏感になっていただけなんだ。

心配していた、夜中に押し入られる事態なんて、まず起こらないだろう。

食事を終えた私たちはクライアントのもとへ向かった。

商談は滞りなく進み、逢沢さんの目論見どおり、契約金額をプラスする方向で決まりそうだ。

商談を終えた私たちは一度会社へ戻り、私はデスクで事務作業を、逢沢さんは定例営業会議に向かった。

会議の終了時刻は十八時と聞いていたのだが、その時間をすぎても一向に終わる気配がない。

どうやら今回の営業会議は随分と白熱したものになっているようだ。例の、大口の新規案件の話だろうか。

私が担当するかもしれないという、その新規案件、ちょっと気にはなっていたのだが。

聞くのは明日にしようとあきらめて、私は帰り支度を整えた。