極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

彼は彼で軽口を叩きながらも反省しているようで、赤信号で息をつくと、ハンドルに突っ伏した。

「……俺はこのままじゃ、色恋に溺れたダメ社長になる」

「しっかりしてくださいよ。就任した直後でしょう?」

「咲島ぁ~、お前、自分を棚に上げて……」

唸り声をスルーする。彼だけのせいではないけれど、私だけのせいでもない。連帯責任でしょう?

「……これからは、平日の朝はやめよう。夜にしよう。決めた」

いや、すごく胸を張って言ってるけど、それって当たり前のことです。

「それより、平日は女性を家に泊めないとかの方がいいんじゃないですか」

「じゃあお前は、今日からどこに泊まるつもりなんだ?」

「はい?」

泊まるって? どうして外泊前提で話が進んでいるのだろう。

「家に帰りますけど……?」

「逢沢に合鍵奪われたのにか? 夜中に押し入られたらどうするんだ」