極上恋夜~この社長、独占欲高めにつき~

「んうぅ……」

思わず吐息を漏らして、へたり込んでしまった。

頬が熱くて顔が上げられない。冷静なときにするキスって、うれしすぎて困りものだ。

「三花、どうした」

「きゅ、急に、名前で呼ばないでください」

さっきまで、ふざけ合っていたのに。突然色めいた男の魅力を前面に押し出してくるなんて。

いきなりそんな熱っぽい眼をするとか、ずるい。

「お前、照れてんの?」

神崎さんがしゃがみ込んで、上を向けない私の顔を覗き込もうとする。

「照れてなんか」

「照れてるだろ」

「からかわないでください」

「からかわないでどうする」

そっぽを向く私の顔を無理やり真正面に向けさせる。

視界に飛び込んできた彼の本気顔に、まいってしまう。