「どうしてこんなになるまで飲むんだよ、お前は」

「す、すみません……」

酔いつぶれて朦朧とする意識の中、私は彼の背中にしがみつきながら、なんとか謝罪の言葉を口にした。

彼が長い脚を一歩踏み出すごとに、大きな背中がゆらゆらと揺れて、私の体も揺さぶられる。

彼の左手が私のお尻に触れていて、ちょっとドキドキしてしまうけれど、この場合、支えてくれているわけだから、彼にやましい気持ちなんて一ミリもないだろう。


……ああ、どうしてこんなに飲んじゃったんだろう。