「由真ちゃんはそれでいいの?

せっかく社長と仲良くなることができたのに、それでいいの?」

そう聞いたわたしに、
「それでいい、索様が何も気づかないうちに早く終わらせた方がいい」

由真ちゃんが答えた。

元に戻るって言うことは、もう高崎さんに会えないって言うことだよね?

せっかく仲良くなって、一緒に食事もして、仕事以外でのことも話せるようになったのに…。

「由菜、どうしたの?」

由真ちゃんに声をかけられて、わたしはハッと我に返った。

そうだ、由真ちゃんが出した入れ替わりの提案にわたしは反対をしていたんだ。

「由真ちゃんがそう言うならば、もうやめようか…」

わたしがそう言ったら、
「ありがとう、由菜」

由真ちゃんがお礼を言って抱きついてきた。