「い、入れ替わるって…由真ちゃん?」

一体、彼女は何を言っているのだろうか?

「だから、お互いの会社を入れ替わるのよ!

あたしが由菜の会社に行って、由菜があたしの会社に行くの!

これって、いい提案だと思わない?

前から思ってたんだ、由菜の会社の食堂のご飯を食べてみたいなーって」

由真は我ながら名案だと言うように、首を縦に振ってうなずいていた。

「そ、そんなのムチャだよ…」

妹の提案に由菜はオロオロとするしか他がなかった。

双子の勘と言うのは言い過ぎだが、やっぱりロクでもなかった!

「大丈夫だって!

あたしたち、双子なんだから!

髪型は違うけど、それを含めてちゃんと似せれば誰も気がつかないわよ!」

由真はハハハッとのん気に笑っている。